2015年10月21日

高橋五郎著の「天皇シリーズ」を読んで

最近は高橋五郎著の「天皇シリーズ」を読んでいる。
何作もあるけど今回で3冊目。
この7・8年の間に出版されてきたシリーズで、ほとんどの日本人にはまっさらな情報だと思う。世界の裏側でうごめく人脈から得た情報を論拠にこれまで決して語られることのなかった、日本における最大のタブーと欺瞞を白日のもとにさらしている。

この本もすべての日本人には読んでいただきたい教養本だ。
内容がすごいね。スパイとの交流で得た戦争のカラクリを見事に暴いている。
わかりやすく言えば、あの映画「進撃の巨人』を観た人なら記憶にあると思うが、シキシマ隊長が語った巨人を出現させているあの世界の「からくり」、それはそっくりそのままこの世界でも同じだということだ。

しかもこちらの世界のほうはカラクリ仕掛けが2重3重になっていると言ったらよいか。
あの映画の後半のストリーはコミックにはないが、きっとライターは高橋本や鬼塚英昭・大田龍は通読していてネタを練ったと思う。そういう意味ではあれはタブーに切り込んでいった革新的な映画と言っても良いだろう。

たぶんぼくら50代世代でも、読めば世界観というか信念体系が総崩れしてしまう人が出てきてしまうかもしれない。だが残念なことに、大半はその前に信念体系のアレルギーで拒絶反応が出てしまうだろう。
ぼくが40代初めのころ、デービット・アイクを読んだりして相当落ち込んでしまった時期があり、そだれから10年でなんとか立ち直り免疫もめきめきと付けてきた自身があるが、そんな程度だ。

だから若い世代の人たちには是非とも読んで、反戦にも立ち向かっていって欲しい。
この世界の本当の正体をしかと見つめ、あるべき理想の世界を共同で作り出していこう。

だが、戦争体験のある方は知らないほうが、幸せかもしれない。先の戦争のカラクリなど知ってしまったらきっと生きてきた証が色あせてきてしまうからだ。

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